TORIIは、“見えにくいけれど 社会を動かす力”を支える フィランソロフィーの スタートアップです。

Community members sharing a joyful moment

なぜ私たちはフィランソロフィーのスタートアップとして立ち上がったのか

Toriiは、当事者や草の根のNGOとともに、社会課題をしくみから変えていくコレクティブインパクトを引き起こした経験をもとに、
地域に根ざし、本当に意味のあるインパクトを生み出している当事者や草の根の人々とともに新しい社会を作っていくために設計された、フィランソロフィーのスタートアップです。

インドをはじめとするアジアの現場で、長年社会課題に取り組んできた中で、小さな活動が持つ変化の力と、それに必要な継続的な支援の欠如を痛感しました。

Toriiは、そうした“時間のかかる変化”に寄り添い、資金と関係性を通じて支えあう仕組みを構築しています。

なぜいま この仕組み が必要か

コロナ禍以降、世界の社会・経済状況がめまぐるしく変化する中で、国際協力・開発援助資金や大手財団が、「第三国支援」から自地域内支援にシフトする傾向が強まっていると同時に、成果が見えやすい、投資しやすい分野への支援へシフトしており、

草の根で活動する当事者や規模は小さいけれども本質的な活動をしている団体への支援は取り残される傾向にあります。

私たちが見てきた現実

Discussion between field staff and local leader

USAID(アメリカの開発援助機関)や Global Fund to End Modern Slavery(現代の奴隷制に終止符を打つために米・英・ノルウェー政府や企業の拠出金によって成り立っていたファンド)の閉鎖により、人道支援ニーズの高い現場の人たちが無給で活動を続けざるを得ない状況です。

Field register files for violence reporting

支援側は、支援先のデューディリジェンス(業務・会計監査)を行った後に、支援を約束しますが、草の根で活動する当事者グループや組織は、厳しい監査に耐えきれる組織的体力を持ち合わせていないことが多いです(組織登録がされていない、様々な規約が揃っていない、過去3年間一定金額以上の財務取引記録がある等)。

Missing person poster on wall

エコシステムを作っていくためには、組織開発および人の育成に投資をする必要がありますが、その組織が何をどれくらいやってどんな目に見えるインパクトが計測されたか、の方が、その組織で働く人のウェルビーイングがどう変化したのか、リーダーシップの旅路がどう変化しているのか、よりも、支援につながりやすいのが現状です。

「当事者や草の根の活動が、見えない構造
上の問題の中で置き去りにされている」

これは構造的な不公平の象徴です。 Toriiは、こうした場所に光をあて、信頼にもとづいた伴走を可能にする資金設計を目指します。

コレクティブ・インパクトという “意味のある伴走”

Toriiは、「変化を起こす主役は当事者と現場の人々」だと考えています。私たちが支援するのは、彼らの活動が途切れず、成長し広がっていくための戦略的フィランソロピー支援です。

私たちが目指しているのはサバイバー、ソーシャルワーカー、地域リーダーなど多様な当事者による協働(collective impact)です。

人身売買被害者から
コミュニティリーダーへ
ー 12年の伴走

この変化には、12年の忍耐強い伴走がありました。個人の回復からはじまり、コミュニティ全体を変えるエコシステムへと成長したのです。

Toriiは、こうした“意味のある伴走”をしくみとして根付かせます。

声をきく

インドで人身売買の被害にあった女性が、ソーシャルワーカーによる深い傾聴から回復の旅をはじめます

つなげる

政府支援スキームの活用や法的支援など、サバイバーのニーズに応じた適切な資源へと橋渡しをします

声をきく

インドで人身売買の被害にあった女性が、ソーシャルワーカーによる深い傾聴から回復の旅をはじめます

つなげる

回復の過程で芽生えたリーダーシップを育み、コミュニティでの予防活動や支援活動へと発展

わたしたちは
「長期的な支援のしくみ =INSTITUTIONAL FUND」
を立ち上げます

私たちは、インドの中で“声にならない声”が、確かに社会を変えている場所を見てきました。
こうした活動を、“一度きりの支援”ではなく、“時間をかけて見守る関係性”として支えていきたい。そのために、私たちは「長期的な支援のしくみ =institutional fund」をつくります。

Illustration of swans by the river

TORIIが取り組む「テーマと人」

南アジアで人身売買の被害にあった人たちがリーダーとなって社会課題の解決につながる活動(人身売買予防事業)

出稼ぎ労働者として移動する中で搾取や暴力にあう人たちが声をあげる活動

日本に住む外国人労働者の人たちと私たち日本人の共棲を模索する活動

不確実性や不安が増幅している社会の未来を担う子どもたちが優しくしなやかなリーダーシップを育てていく活動

こうした活動が、目立たないまま続いていくために、Toriiは「長期的な支援のしくみ=institutional fund」を立ち上げます。

ご関心のあるテーマがあれば、その分野を重点的に支える寄付の形もご案内します。

未来に続く土台を、一緒に育てていただけませんか?

あなたの寄付が、
見えにくかった声にひかりを当てます

声にならない声が、社会を動かす力になる。 あなたの寄付が、その背中を支えます。

寄付していただいた方には

月1回、東南アジア・インドの現場の様子をお知らせするニュースレターの配信

四半期に1度のオンライン勉強会へのご招待

(1年後を目標に) Torii代表理事の清水とともに行く現地訪問ツアーなどを企画しています!